２０００年８月の読書

• フィンランド語は猫の言葉
• スクランブル
• １９分２５秒
• 女子中学生の小さな大発見
• ブラボーセブン

フィンランド語は猫の言葉

元は１９８１年に出た本というから２０年も前の話だ。 フィンランドに留学した体験記だが、呆れるほどパワフル。

スクランブル

人物の書き分けが今一つ。 章ごとに語り手が変わるのだが、文体は同じだ。

１９分２５秒

「１９分２５秒」「テレフォン・バランス」「インステップキック」収録。 表題作は競歩の話で、虚無的というか毒があるというかゴツゴツした文章が気持ち良かった。 後の二つは大した印象がない。

女子中学生の小さな大発見

自由研究を一言ずつでまとめたような本。 たとえば、

Ｏさんは、アサリの活動と水温の関係を調べました。２℃では出てこず、３℃で出始め、１５℃で活発に動き、２０℃では出ているが少し動きが鈍く、７３℃でパカッと音をたてて開きました。

とか、かなり笑える。 真剣に読むより、発想の面白さを楽しむ本だ。

ブラボーセブン

維住玲子の本を読むのは「ブリザード」に続いて２冊目。 といってもそれもだいぶ前の話なので、１冊出して消えてしまったのかと思っていた。 その維住玲子の（どうやら）通算２冊目の本だ。

話は熱血教師が落ちこぼれどもを…といった割とありがちな話。 まあ、それなりにおもしろい。