okiwnnMake

とは何か

「okiwnnMake」は沖縄辞書を Wnn で使うための Makefile です。

待てない人へ

ようこそここまで読んでこられました! まず沖縄辞書を展開して、その中にこのアーカイブを展開します。その上で、

% make
# make install

して下さい。 あとは .eggrc の ud の行の前に

(wnn-add-dict "okinawa/name.dic" '("name.h") 1 nil t)

などの行を追加して、

% wnnkill
% jserver

で jserver を立ち上げ直せば、使えます。

辞書の作り方

http://www.nurs.or.jp/~void/OkinawaDict/ から「最新版tar ball」を取得 します。(この文書を書いている時点では o-dic20030406.tar.gz です) これを適当なディレクトリーに展開します。 また、このアーカイブ(okiwnnMake-1.01.tar.gz)も展開します(できれば o-dic/o-dic の直下に)。

次に、make する準備をします。 まずは、install と chown にパスが通っていることを確認して下さい。

次に awk が日本語に対応したものであることを確認して下さい。日本語に対 応したものが jgawk など別の名前の場合は、Makefile を書き換えるか、make する時にコマンド行で AWK=jgawk と指定して下さい。

また nkf を用意して下さい。ISO-2022-JP から EUC-JP への変換ができるフィ ルターであれば nkf でなくても使えますが、その場合は Makefile を編集す る必要があります。Makefile 中では NKF マクロで指定されています。

次に Wnn のディレクトリーを確認します。配布されている Makefile では /usr/bin/Wnn4 に Wnn 関係の実行ファイルが、/usr/lib/wnn 以下に辞書など のファイルが置いてあると仮定しています。もしそれらが、 /usr/local/bin/Wnn4 などにある場合は、Makefile を書き換えるか、make す る時にコマンド行で PREFIX=/usr/local と指定して下さい。

沖縄辞書とこのアーカイブの位置関係は、沖縄辞書ディレクトリー直下にこの アーカイブが展開されていることを想定しています。もし違うところに展開し た場合は、Makefile の ORIGDIR マクロを書き換えるか、make する時にコマ ンド行でそれを指定して下さい。

では、make します。

% make [AWK=jgawk] [PREFIX=/usr/local] [ORIGDIR=/foo/bar/okinawa.dic]

[]の中は上で書いたように必要ならば指定して下さい。これで、Wnn 用の辞書 ができあがります。

次にインストールします。よくやるように、

% sudo make install

または

% su
# make install

として下さい。PREFIX についての注意は上と同様です。AWK や ORIGDIR は指 定する必要はありません。これで、pubdicのディレクトリーがあるのと同じディ レクトリーにokinawaディレクトリーが(必要なら)作られ、辞書がそこにコ ピーされます。

使い方

とりあえず、Mule/EGGでの場合は以下のようにすればいいようです。

EGGのデフォルトの初期設定ファイルは、muleのlispディレクトリ(たとえば、 /usr/local/lib/mule/19.28/lisp)にある、eggrc-wnn (古い版だとeggrc-v41) と云うファイルです。これを書き換えます。

このファイルの中にある関数wnn4-jserver-setupの中の、 (add-wnn-dict (concat wnn-usr-dic-dir "/ud") "" 5 t t) の直前あたりに、以下のエントリを追加してください。

(add-wnn-dict "okinawa/address.dic"
(concat wnn-usr-dic-dir "/address.h") 1 nil t)
(add-wnn-dict "okinawa/amami.dic"
(concat wnn-usr-dic-dir "/amami.h") 1 nil t)
(add-wnn-dict "okinawa/awamori.dic"
(concat wnn-usr-dic-dir "/awamori.h") 1 nil t)
(add-wnn-dict "okinawa/base.dic"
(concat wnn-usr-dic-dir "/base.h") 1 nil t)
(add-wnn-dict "okinawa/city.dic"
(concat wnn-usr-dic-dir "/city.h") 1 nil t)
(add-wnn-dict "okinawa/food.dic"
(concat wnn-usr-dic-dir "/food.h") 1 nil t)
(add-wnn-dict "okinawa/geo.dic"
(concat wnn-usr-dic-dir "/geo.h") 1 nil t)
(add-wnn-dict "okinawa/island.dic"
(concat wnn-usr-dic-dir "/island.h") 1 nil t)
(add-wnn-dict "okinawa/name.dic"
(concat wnn-usr-dic-dir "/name.h") 1 nil t)
(add-wnn-dict "okinawa/sakana.dic"
(concat wnn-usr-dic-dir "/sakana.h") 1 nil t)

また、このファイルを自分のホームディレクトリに.eggrcと云う名前でコピー している場合も、対応する箇所を修正してください。

上の例では、優先順位は1にセットされています。

Emacs + tamago もおおよそ同じです。 /usr/share/emacs/site-lisp/egg/eggrc や ~/.eggrc の中の関数 wnn4-jserver-setup の定義の (wnn-add-dict '("ud") nil 5 t t) の行の直前あたりに、以下のエントリを追加してください。

(wnn-add-dict "okinawa/address.dic" '("address.h") 1 nil t) (以下略)

これだけだと変更が反映されない(と思われます)ので、

% $(PREFIX)/bin/Wnn4/wnnkill

で一度 jserver を止めます。その上で、

% $(PREFIX)/bin/Wnn4/jserver

でもう一度 jserver を立ち上げ直して下さい。

頻度情報

頻度情報は、全て1にセットされています。

最新情報の入手

最新版の情報などについては、 http://homepage3.nifty.com/text/dic/ を見てく ださい。 沖縄辞書については、 http://www.nurs.or.jp/~void/OkinawaDict/ を御覧下さい。

保証・連絡先

このパッケージは無保証です。自分の責任で使ってください。 沖縄辞書に倣ってパブリックドメインに置きます。

意見や要望、またはバグなどがありましたらVED03370@nifty.ne.jpまで連絡を お願いします。

謝辞

Makefile や README など pubdic+-supplement 1.14 を参考にさせて頂きまし た。 沖縄辞書を編纂された方々にも多大な感謝を。