野猿街道を東へ。 この辺りでは数少ない割りと平坦な道。梅雨の晴れ間で、夏至を過ぎたばかりの陽射しは強い。
am-pmから、松が谷高生と思しき高校生のグループ。 後輪のハブに立つ一人が、真下の泥除けの歪みが気になると見えて直そうとしている。 突然、バチンと妙な音がして急にその自転車が停まる。 何事かと見れば、泥除けがグニャリと褶曲し無残に後輪を擦っている。 まったく泥除けの破壊される現場なんか見ちゃったよ、と一人にやつきながら彼らの脇を抜いていく。
堰場上空にモノレールが出現していた。 ようやく、と言うべきか。 立川まで何分だろうと考えながら下をくぐる。 駅は今工事中だ。コジマの手前のＧＳから左折して裏道に入る。 やけに紫陽花が目に付く。 この前華やかだった蛍袋はもう終りだ。 川の右岸に出て川沿いに野猿街道と交差する。 道なりに再び橋を渡って、二つ目の交差点を右折、細い裏道で乗用車と擦れ違い、ふと考える。 そうだ。 こうやってつらつら考えていることを書こう。 そこはかとなく書きつくれば、また数学に不義理かと思いつつも、やがて自転車は桜ヶ丘のいつも混んでいる駐輪場に着き心が決まる。 書こう。 これが第一日目である。