13:25 出発。 天気快晴、風が多少ある。 明日からの学習院での数学会に備えて、実家に拠点を移動しようというわけだ。 昼食を摂ってから出れば良かったかな、と思いつつ野猿街道の一本北の裏道を東へ走る。 文房具屋の角で野猿街道に戻って、そのまま歩道を走る。 和田のセブンイレブンの先でいつものように左折して病院のわきを抜けていく。 宝蔵橋の北で再び野猿街道に出て、一ノ宮の交差点で対岸に渡る。 いつもはこの交差点では直進していたのだが、府中四谷橋の東側の歩道に入ってみたくて渡ってみたのだ。 京王線の踏切から、少しして橋。 その手前の歩道が何考えて舗装してるんだ、と思うほど自転車に優しくないアップダウンの連続で、時代はバリアフリーだよ君たち、と見えない施工者に文句を言う。 橋はやはり空いている。 左手には沢山の高圧電線の鉄塔、右手の京王線の橋を今しも北に向かう列車が通りゆく。 橋から素直に右折してサイクリングロードに乗る。 今日も競技用車椅子の人と擦れ違う。 京王線を潜り、関戸橋を潜る。 土手の上、今日は小学生が多い。 春休みはいつからだっただろう。 ２０日からか？
子供といえば、でもないが、親が子に老後の養育を要望できるのはいかなる時か、なんてことを考えた。 道徳的には、子が親の老後の面倒を見るのは当然のように思うが、ここで考えるのは行動生物学的に、である。 つまり、遺伝子の保存を至上命題と考えたときにどうなるのか。 親の面倒を見るより子（親から見れば孫）にその労力を振り向けた方が、単純には利益がありそうだ。 そこで、「親の利用価値」を考えなければなるまい。 例えば子の養育を手伝ってもらえる、とか、親が権力（社会的地位）をもっている（ことによって自分の社会生活が有利に運び、子に投資できる資源が増える）、といった場合には利用価値がある、と言って良いだろう。 孫がかわいいと思うのは実は自己保身に他ならなかったりするわけか…
気がつくと強い向かい風で非常に進みが遅くなっていた。 稲城大橋の手前ぐらいだ。 一段ギアを落とす。 軽いギアでぐるぐる、というのは好みじゃないが、どうにも足が疲れてしまった。 必死に姿勢を下げて風の当たるのを避けている横を対向者は背を伸ばして悠々と来る。 思わず呪詛の言葉が口を突く。 とにかく真面に向かい風、向かい風…
京王相模原線を潜って不意に楽になる。 風向きが横風っぽくなる。 遅れを取り返すべくギアを上げ直した。 風の影響ってのはまさしくベクトルだな、と考え出す余裕が生まれる。 視線に平行な向きの成分と肩の線に平行な成分との和で、肩の方を横成分と呼ぶと、縦成分は加速方向になることもあるが、横成分は常に（弱くても）減速要素だな、とか、まあとりとめもなく。 そうこうするうちに狛江市が近付く。 狛江市に入ると、このサイクリングロードが砂利道になってしまうので、左側の通りに下りることにする。 暑くなったので、それを機会に上着を脱ぐ。 道なりに進む。 この道も３度目ぐらい（なんだな実は。書いてないけど今月始めにもここを通って早稲田まで行っている）で、大分見慣れてきた感じがする。 そろそろ休憩にしよう、と思ったが狛江駅前ではラーメン屋しか見当たらなかったので小田急線の高架を潜り、世田谷通りに出たところでロイヤルホストに入る。 14:40。
16:00。 食事をして、この上の前半部の原稿を下書きしていたら１時間以上経ってしまった。 気を取り直して、走り出す。 野川を渡ってこの前早稲田行きの時にとった荒玉水道道路には行かずに、左に折れて住宅街に入る。 一応地図で下見して、細い五叉路の右から２番目に入って行けばよいことを憶えて来ていた。 目の前が坂のようで少々早まったかとは思ったが、その五叉路に向かう。 歪んだ十字路を過ぎようとして、嫌な予感が的中したことを悟る。 何やら雑木林に入っていく砂利道（階段付）を入れればここが五叉路だ。 地図で見た角度と合致する。 仕方がないので左から２番目に向かう。 上り坂だ。 ごりごり上る。 坂の上で右折して、予定していた道に戻るように試みる。 成城の駅の南を走る橋のある道だ。 不安げに走る。 駅近くの雰囲気が伝わってきて、線路から２本目ぐらいという目安とも合っていそうだ。 ちょっと下り坂で、橋がその視線の先に合って安心する。 川を渡ってちょっと上って…あれ、道が狭くなるぞ。 そうだったっけ、とあまり記憶が定かじゃないのでいきなり曲がる。 線路に近付く。 祖師谷の駅ぐらいのところ。 もうちょっと先やったかな。 判らないので適当に進んで適当に小田急線を潜る。 工事中だったようだが、何の工事だろう。
線路の先はいかにも住宅街の中の道で、やっぱりどこかで道を間違ったらしい。 まあ、北上してれば問題はない。 「温泉」という看板がある。 世田谷に温泉が出たのか。 選挙ポスターの掲示板がやけに大きいなあ。 と、脈絡なく注意は拡散する。 しばらくして、少し大きな道に出る。 すぐ環八だ。 予定では芦花公園の辺りで甲州街道に出るはずやってンけどなあ。 環八は早すぎるで。 が、あきらめて環八を北上。 梅が良く咲いている。 清掃工場の煙突もいつか視界から消え去り、ぼーっと走っていると「甲州街道」という標識が見えた。 あれ、京王線越えたっけ。 と思っていたらすぐに高架があって、その先はすぐ甲州だった。 坂を下りて井の頭線を潜ってもう一度上り坂になり、旧環八に逸れて人見街道を越え、ＨＰの脇から井の頭通りに出る。 ここまで来れば、高校時代から通っていた道で、ふらふら走れば家に着く。 16:50 到着。