ゴルフ・乗用車・煙草

ゴルフ場はどう考えても日本の風土に合っていない。 それなのに、わざわざ高い維持費を払ってゴルフをする人がいる。 自然破壊という言葉がこれほど似合うスポーツはない。 ゴルフを国内でする人は自然破壊者であることを自覚すべきだ。

乗用車に人間を一人だけ乗せて移動するのはどう考えてもエネルギーの無駄である。 60キロの物を運ぶのに1トンを移動させるのだから。 しかもそれを不可逆的にガソリンを消費して行うのだから。 乗用車に一人で乗る人は資源浪費者であることを自覚すべきだ。

街中で煙草を吸う人は周りの人に迷惑を掛けている。 喫煙は飲酒と同じように法律で認められた薬物の摂取である。 しかし、昼間から飲酒をすれば後ろ指を差されるのに、なぜ喫煙は許容されると思えるのか。 公共の場で喫煙する人は薬物中毒者であることを自覚すべきだ。

ゴルフを好む人、乗用車を乗り回す人、煙草を吸う人は精神的に良く似ている。 即ち、無自覚に害をなしている。 自分さえ良ければ、それで良い。

多くの大人達がこのような態度を取っているのだ。 その延長にある少年犯罪の増加に首を傾げることこそおかしい。 若者のモラルの低下を嘆いていることこそおかしい。 全ては、子供に本音を暴かれて建前しか見せられない大人が元凶なのだ。

1999-06-06