Ｐｙｔｈｏｎ高座

0. まくら

「にしきへびとのたわむれ」なんてぇタイトルにしようかとも思ったんですがね、それじゃぁあんまりだてぇんで「Ｐｙｔｈｏｎ高座」てぇことにしました。

ですからこうして、ちょいと落語家っぽい喋りでいこうかと思っているわけなんで。

「おい、八つぁん」
「なんでぇ鉄つぁんか」
「それより知ってるか」
「いや、知らねぇんじゃねぇか」
「話す前っからそう言うんじゃねぇよ」
「大体お前ぇがそうやって飛び込んでくる時ぁろくな事ぁねぇんだ」
「すげぇんだよ。ぱいそん」
「ばいそんだかふれっくすだかしらねぇがおれぁそういうのからっきし駄目だから、他当たんな。隠居でも捕まえりゃいいじゃねぇか」
「いんきょはおーくしか覚える気ぁねぇんだって。まあどのみちあの年じゃ、あれ以上覚えるのは難儀だろうけど」
「で、何がすげぇんでぇ」
「お、聞いてくれるか。かぁぁ、持つべきものは友だねぇ」
「どうせ聞かせねぇ内は帰んねぇんだろ。しょうがねぇじゃねぇか」

目次｜索引｜進む