昼前に出発。一昨日の天気予報では寒くなるはずだったが、それほどでもない。 昨日の道をずっと逆行する。 吉祥寺通りまでは同じ道。 吉祥寺通りを渡って商店街を抜けて行く。 学部時代の通学路。 あまり変化はないようだ。 ボーっと走っているうちに三鷹のバス通り。 信号を待っていたら、七五三らしい着飾った女の子とその家族が歩いていった。 この辺りの神社って…と考えてしまったが、背中を向けているその塀がまさに八幡神社であった。 信号を渡り、目の前の細い道に入り、左折、右折。 この辺りは畑が多いところ。 ふと、交差点に引かれている線が昔より細かいことに気付く。 赤く舗装されていたりもする。 事故が多いからだろうか。 そんな気もする。 塚のいなげやの裏手のところの安さだけが売りだったラーメン屋が、真新しいマンションに取って代わられていた。 程なく日赤病院（の寮の裏）。 工事があるらしくショベルカーなんかが休んでいる。 バス通りで左折。 井口小学校近辺の裏道を抜けて、ICU 到着。
打ち上げに焼肉を食べ、出発時刻は２１時１５分。 井口新田から天文台通りを南下し、人見街道。 あとは昨日の道を逆に行くだけだ。 南参道東郷寺通りから遊歩道に入って、初めて夜を実感する。暗いのだ。 ライトなどほとんど無駄。路面の状態が全然判らない。 すれ違う歩行者が女性だと、その寸前まで判らない （ジャージ姿だったのが原因かもしれないが…）。 とにかく迷う気遣いはない（中央高速のところは、一度側道の歩道と合流してしまうのが昨日判らなかった原因だった）が、怖い道である。 府中街道に出て明るかったのも束の間、サイクリングロードも限りなく暗い。 上弦を過ぎた明るめの月がこれほど心強いこともない。 後ろから自転車が抜いて行った。 付いて行こう、と反射的に思う。 ギアを少し上げる。 夜の道にライトが二つ。 前からも後ろからも人は来ない。 やたら静かな世界に入ってしまった。 聞こえるのはただカラー舗装を蹴るタイヤの音。 その人は府中の森のところで道を逸れてしまったのでそこからは一人旅。 散歩をする恋人、友達らしい女の子二人、ジョギングする三人組。 追い越したのはその３組だけで関戸橋に着いた。 その橋の下でもう一人女の人を抜いて、グルッと回って上に出て橋を渡る。 流石に明るい。 橋を渡ったところで右折して、裏道を抜けて桜ヶ丘に出た。 腕時計に目を落とす。 ２２時？ 思った以上にサイクリングロードを飛ばしていたらしい。 だって、ここから家まで２５分。 合わせて ICU まで１時間１０分。 そこから実家まで４５分としても２時間切るぞ。 しかも最速コースじゃなくて ICU を経由してである。 馬鹿な。 そんな近いわけが…。 いや待て、信号がないというメリットを馬鹿にしてはいけないのかもしれない。 いつもの旧甲州を通る道では、たびたび信号で止まっているから平均の速さは時速１５キロ程か。 それに対して、信号がないサイクリングロードでは少なくとも２０キロは出る（案外３０キロぐらい出しているかもしれない）。 多少道程が延びても、速いのかも。 まあ、電車に勝てるほどにはならないだろうが…。