Floating Log 2011/8

PCAS 2011

九州大学で開かれた 計算機代数システムの進展 という研究集会に参加した。 ツイッターのハッシュタグ #pcas2011 で結構中継っぽくなるなど、 この文章はいま博多のホテルで書いている。

1日目は数論関係のセッション。 Pari, Sage の紹介で手堅く始まり、午後は計算を主眼にいくつかの数論の話題、最後に(我らが) NZMATH の解説を中村先生がされた。 中村先生のお話は内容的にはこれまでにも語られたことの繰り返しで、飽きっぽい発案者は5年前のコンセプトをなぞられて身悶えしたが、あまりなじみが無かった層にはそこそこ好感触だったようだ。

2日目は代数関係のセッション。 というかグレブナ—基底のセッションだった。 そこそこ馴染んできた分野とは言え、まだまだ新鮮。 夫さんの発表で村上-宇野の shd が使われたというのが一番びっくりしたところかもしれない。 両方の話を聞いているのに、つながりを感じたことは一度も無かったので。

3日目は暗号関係のセッション。 伊豆さん吉田さんの話は細部は判らなくても、概観は面白げに聞こえた。 午後の特別セッション中は、nzmath にバグがあるんじゃないかと言われて内職 (^_^;

アジャイルサムライ

Jonathan Rasmusson「アジャイルサムライ」オーム社(2011)。 しばらく前にツイッターで @masatomon が褒めていたのが記憶にあったので期待していたし、また期待を裏切らない良い本だった。

中間管理職刑事

秋月りす「中間管理職刑事」竹書房(2011)。 コロンボにインスパイアされた、とか後書きに書いてあるけど、どう見てもOL進化論の課長と田中なので…。

帰れないふたり

吉田秋生「帰れないふたり」小学館(2011)。 海街diary 4巻。 なんか話が鬱陶しい方に流れて行っている感じがしてあまり嬉しくない。 あと人間関係が嘘のように密集しすぎて怖い。

アイドルA 1

あだち充「アイドルA 1」小学館(2011)。 単行本になっている! しかも 1 って。 という驚きの一冊。 3話までは ショート・プログラム 3 に載っていたので、続きを読めるのはショート・プログラム 4 かと思っていたのに。 そして単行本にはならないと思っていたし、まして一冊で終わらないほど続くとは思いもしなかった。

グラビアアイドルでもある女の子が(幼なじみの男の子と入れ替わって)野球のエース(タイトルの A はエースと読む)としても活躍するという無茶苦茶な設定のお話。 あだち充ならでは。

蜜蜂のデザート

拓未司「蜜蜂のデザート」宝島社(2008)。 続編。 主人公はシェフの方に決定。 デザートと食中毒とアレルギーを題材に割とごちゃごちゃした話になる。

禁断のパンダ

拓未司「禁断のパンダ」宝島社(2008)。 グルメミステリー。 著者略歴に「大阪あべの辻調理師専門学校を卒業後、神戸のフランス料理店に勤務」などと書いてあるだけあって料理の描写は細かい。 ただ、ミステリーを解くのが刑事なのかシェフなのかはっきりしないのが妙な感じ。

Papa told me 〜街に灯りのともる頃〜

榛野なな恵「Papa told me 〜街に灯りのともる頃〜」クイーンズコミックス(2011)。 今回はホテルの話が多い気がした。 けど、昔から結構ホテル関係のエピソードはあるか。

スピリット・リング

ロイス・マクマスター・ビジョルド「スピリット・リング」創元推理文庫(2001)。 ビジョルドがこんなファンタジーを書いていたとは。

久しぶりにヴォルコシガンの方のシリーズも読もうかなあ。

核子が作る有限量子多体系

堀内昶「核子が作る有限量子多体系」岩波講座物理の世界(2004)。 なぜか唐突に手に取ってみた。 まあ薄い本なのですぐ読める。 重い原子核同士を衝突させたときの核子の飛び散り具合を計算でどう再現するかというようなことを説明する付録が面白い。

とりったー

とり・みき「とりったー」RYU Comics(2011)。 うむ、痛い話ばかりで辟易するのう。